FAQ

平台校正機と印刷本機の色の違い

ときどき校正と実際印刷した色が違うと言う話を聞きます。 
平台校正機の場合 
紙を固定しておいてインキの付いたローラを動かして印刷します。
印圧があまりかからなく相対的に固いインキを使用しますので、ドットゲインが少なく、コントラストも出やすいですが、エンボス(デコボコ)のある紙のへこんだ部分にはインキがのりにくい。
1枚づつ印刷するので、インキを盛り過ぎても裏に写ることはありません。 
印刷本機の場合 
印圧もかかり、高回転で紙を速く搬送するため、転写したゴムの胴(ブランケット)から紙を外す際に紙がちぎれるまたは表面をめくる恐れがあるので、インキを柔らかくする必要があります。また、印圧も随分違います。そのためドットゲインが発生します。
また一定以上のインキの量を増やすことは裏移りの原因になるためできません。
上記の違いにより、当社では本紙校正はコスト(紙が余分に必要)はかかりますが、刷る方向により、印刷の色の出方(紙に対して平行か直角)も違いますので印刷本機で校正いたします。コートやアート紙の場合は安価なので簡易校正をお薦めしています。

RGBモードではだめなの?

RGBは光の3原則でありCMYは色の3原則です。
オフセット印刷またはオンデマンド印刷はCMYKのインキまたはトナーにより印刷しますので、CMYKモ-ドで入稿してください。
但し、最初からオンデマンド印刷ご希望で、写真等の発色を鮮やかにしたい場合に限り、RGB入稿でも受付致します。当社でAdobe RGBの設定で出力させていただきます。

イラストレータ入稿時なぜ、フォントをアウトラインしないといけないの?

お客様のパソコンにフォントがあったとしても、当社にはフォントがない場合がありますので、アウトラインすることにより文字を図形として扱い、文字化けまたはレイアウトの崩れを無くすためです。

罫線を破線に設定したら、印刷結果が違っていた?

これは解像度の違いによるものです。
よくモニターの画面上またはプリンターではちゃんと出ていたのに印刷したら化けたと聞きます。
hasen
モニターの解像度は72dpiです。インクジェットプリンタでは2880×1440dpiのものもありますが、疑似的なものでプリンターはドット(点の集まり)ではありません。
印刷用の解像度は最低1200dpi~2400dpiありますので破線の始点または終点が変わる可能性があります。また、RIPの違いによっても起こる可能性があります。
<解決策>
細い罫線の場合は目立たないのですが、太い場合図形で複写したほうが良いと思います。
特に閉じた図形の場合謙虚に現れます。

画像の保存形式はepsとpsdどちらがいいですか?

どちらでも結構ですが、イラストレータCS以降であればpsdでOKです。

以前は「eps保存」が標準でDTP業界では当然の了解事項でしたがイラストレータCS以降であればpsdの配置画像の方が簡易プリンタでも画像がきれいに出力できますし、印刷用に校了後eps保存に別名保存しなくてもいいのでお勧めです。

但し、画像はかならず表示レイヤーを結合してアルファチャンネルなどは削除してください。

印刷用の画像の解像度は何dpi?

実際に使用する大きさ(原寸)で350dpiにしてください。
印刷の場合(線数)1インチに並ぶ網点で表現します。一般的に線数の2倍の画像が必要です。
ほとんどのオフセットは175線で印刷しますので2倍の350dpiということになります。
但し、バックの地模様などは200dpiもあれば充分です。(必要以上に解像度をあげてもデータが重くなるだけで印刷の品質は変わりません。)
また、モノクロの図面などは2値でスキャンニングして1200dpiぐらいが適切です。