平台校正機と印刷本機の色の違い
ときどき校正と実際印刷した色が違うと言う話を聞きます。
平台校正機の場合
紙を固定しておいてインキの付いたローラを動かして印刷します。
印圧があまりかからなく相対的に固いインキを使用しますので、ドットゲインが少なく、コントラストも出やすいですが、エンボス(デコボコ)のある紙のへこんだ部分にはインキがのりにくい。
1枚づつ印刷するので、インキを盛り過ぎても裏に写ることはありません。
印刷本機の場合
印圧もかかり、高回転で紙を速く搬送するため、転写したゴムの胴(ブランケット)から紙を外す際に紙がちぎれるまたは表面をめくる恐れがあるので、インキを柔らかくする必要があります。また、印圧も随分違います。そのためドットゲインが発生します。
また一定以上のインキの量を増やすことは裏移りの原因になるためできません。
上記の違いにより、当社では本紙校正はコスト(紙が余分に必要)はかかりますが、刷る方向により、印刷の色の出方(紙に対して平行か直角)も違いますので印刷本機で校正いたします。コートやアート紙の場合は安価なので簡易校正をお薦めしています。